動画編集は“撮影で8割”決まる──初心者の僕が気づいたこと

こんにちは、かずです。
「なんか動画がイマイチ…」「編集しても思ったほどカッコよくならない」
そんなふうに悩んでいませんか?
僕もまさに同じでした。
だから「もっと編集を学ばなきゃ」「映像をうまくまとめる技術が足りないのかも」と思って、編集スキルを勉強していました。
でもあるとき気づいたんです。
編集って、すべてを変えてくれる“魔法”じゃない。
そもそも、撮影の時点で“見たいと思える映像”が撮れていないと、
編集では限界があるんですよね。
僕自身まだまだ初心者で、試行錯誤の毎日ですが、
だからこそ気づけた「編集より大事なこと」を、今日はお話ししてみたいと思います。
「カメラを動かせば“動画っぽい”」と思っていた

「動画って、“動き”があるから面白いんだよな」
そう思って、最初はカメラワークを頑張ろう!と思っていました。
パン(横移動)、チルト(縦移動)、スライダーやジンバルを使って、
とにかくカメラを動かして、“動きのある映像”を撮ろうと意識していました。
でも、いろんなVlogや映画、CMを見返して気づいたんです。
意外とカメラって、動いていない。
旅Vlogでも、三脚に据えたカメラで「自分が動く」「風景が動く」だけのカットが多かったり、映画でも、固定カメラで登場人物が演技しているシーンがほとんどだったりします。
カメラを動かしすぎると、動きが重なりすぎて画面が忙しくなったり、
何を見せたいのかがぼやけて、逆に伝わらない映像になることもあると思います。
つまり、「動画っぽさ」を出すためにカメラを動かす、というのは
ちょっと違うのでは?…と今は思っています。
カメラワークより大事なことに気づいた瞬間
それでも、「編集でなんとかなる」と思っていました。
カットを詰めて、テロップを入れて、音楽で雰囲気を出せばそれっぽくなる。
で、見返してみても、“何かが違う”。
そして、編集をしているときにたびたび思うのが、
「ここで寄りのカットが欲しい」「もう少し止まった映像があれば…」と。
でも、そんなカットは撮影していない…
撮ってなければ、どう頑張っても編集では作れない。
結局のところ、原因は、
撮影の段階で“映像としての魅力”が足りなかったことでした。
編集はたしかに大切です。
でも、それが活きるのは“元の素材”がしっかりしているときだけなんです。
編集は“整える”作業であって、“魔法のように作り出す”ものではない

編集作業は、たしかに大切です。
色味を整えたり、テンポよくつないだり、音楽や効果音で雰囲気を演出したり、
編集ひとつで映像の印象はガラッと変わります。
ですが、
ブレていたり、構図が中途半端だったりするカットは、編集ではどうにもできません。
今でも時々ありますが、「とりあえず撮っておけば、なんとかなるだろう」って。
でも、そうやって撮った映像は、結局なんともならないんです。
画質を上げても、色をいじっても、伝わるものがない。
逆に、ちゃんと「ここでこれを見せたい」と意図を持って撮った映像は、
編集を最小限にしても、それだけで成立します。
何が言いたいかと言うと、
編集は、“マイナスをゼロに戻す”作業ではなく、“良い素材をさらに磨く”作業。
編集は魔法じゃない。撮影の時点で“伝わる映像”を撮ることが、結局いちばん大事なんです。
撮影の時点で「編集の完成形」をイメージする
特に最近、意識しているのは、撮影のときに“編集後の完成形”をイメージしておくことです。
- このカットはオープニングで使おう
- この風景はBロールで挿し込めるな
- ここは音声やテロップなしで、空気感だけで見せたいから長めに撮っておこう
「どこで・どう使うか」を考えながら撮っておくと、無駄なカットが減るし、編集の手間も格段に減ります。
特にVlogのように、一本の流れをつくっていく編集では、「素材があるから編集する」のではなく、「編集を見据えて素材を撮る」という意識が本当に大切だと感じています。
実際、編集段階で「使いたい絵がちゃんとある」だけで、編集のしやすさも完成度も全然違います。
たくさん失敗してきました
今も同じようなミスをたくさんしますが、
最初は“動かしすぎて何がしたいのか分からない映像”ばかりでした。
構図なんてそもそも知らないし、とにかく撮影をする。
いざ編集しようと見返しても、「これ、どこで使えるんだろう…」と悩むカットばかり。
でも、多くの作品を見るなかで、
- カメラをしっかり止めて撮る
- 光の方向や構図を気にする
- 「ここを見せたい」と明確に決めてから録る
このようなことを意識してから、編集で迷う時間が減って、動画全体の流れも自然になってきたと勝手に思っています。笑
編集がうまくいかないときこそ、「撮影」を見直してみよう
「編集下手だな…」「動画がうまくまとまらない」──
そんなとき、僕はいつも“編集スキル”のせいにしていました。
でも本当は、そもそも”撮影が下手”と言うことに気がつきました。
編集で魅せるのではなく、撮影で魅せる準備をしておくこと。
これだけで、編集が圧倒的にラクになります。
撮影が8割。編集はその仕上げの2割。
これは、僕が今まさに感じているリアルな実感です。
最後に:初心者だからこそ伝えたいこと
「まだ初心者の自分がこんなことを言ってもいいのかな…」
そう思って、最初はこの記事を書くのも迷いました。
でも、それでも伝えたいのは──
編集に悩んだら、まずは撮影を見直してみてほしい
ということです。
僕もまだまだその途中にいます。
だからこそ、いま同じように悩んでいる誰かのヒントになれば嬉しいです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!