旅費は上がった。でも旅の価値は下がっていない|円安・物価高時代の旅マネー術
こんにちは、かずです。
正直な話からさせてください。
『最近、旅行代かなり高くなっていませんか?』
宿泊費は以前より明らかに上がり、外食代も交通費もじわじわ値上がり。
それなのに、給料はそこまで増えていない。
つまり今は収入はほぼ横ばい、旅費だけが上がる時代です。
実際、日本人の国内旅行・海外旅行の需要は減少傾向にあります。
JTBの調査によると、国内旅行に行かない理由で最も多かったのは「家計に余裕がないから(33.5%)」。続いて「旅行費用が高いから(29.6%)」となっています。
やはり多くの人が“旅行したいけれど、お金が理由で踏み出せない”そんな状況にあるわけです。
正直、ない袖は振れません。
だからといって旅そのものを諦めるのは、少しもったいないとも思っています。
そこで今回は、
- なぜここまで旅費が上がったのか
- 高い時代でも工夫して負担を抑える方法
- そして本質的に「旅の価値」とは何か
この3つについて、わかりやすく整理していきます。
円安・物価高の今だからこそ考えたい“いい意味でのコスパ”について。
ぜひ最後までお付き合いください。
なぜ旅費はここまで上がったのか

理由は主に3つあります。
① 円安で海外旅行者が増えた
いまの日本は、海外から見ると“割安な国”です。
かつて日本人が東南アジアを「安い」と感じて旅行していた、あの感覚。
もしかすると、それ以上に安く見られているかもしれません。
しかも日本は、
- 清潔
- 安全
- インフラが整っている
という付加価値もある。
結果として訪日客が増え、ホテル需要は拡大。
価格は自然と上昇しています。
それでも海外の旅行者にとっては「まだ安い」という感覚なのが現実です。
② 宿側のコストが増えた
光熱費、食材費、人件費。
あらゆるコストが上昇しています。
背景には世界的なインフレやエネルギー価格の高騰もあります。
宿泊施設もビジネスです。
コストが上がれば価格に反映されるのは当然の流れです。
③ 旅行需要そのものは減っていない
「旅行は贅沢だから減っているのでは?」と思うかもしれません。
しかし実際は逆です。
多くの人が「行けるうちに行こう」「時間がある今のうちに動こう」と考えています。
つまり、需要は依然として強い。
まとめると
供給コストは上がり、需要も落ちていない。
さらにインバウンド需要が加わる。
これを市場原理で考えれば、値下がりする理由がほとんどない状態と言えるでしょう。
ここで考え方を変える必要がある
宿代が高い。ガソリン代も高い。交通費も上がっている。
となると自然に、
- できるだけ安い宿を選ぼう
- マイカーやレンタカーはやめて公共交通機関にしよう
と考えますよね。
多くの人が「どう安く行くか」を考えます。
これは間違いではありません。実際、僕も同じ行動をとっています。
でも、ここにひとつ落とし穴があります。
安く抑えたつもりでも、以前より全体の価格水準はすでに上がっている。
そのうえで、食事を簡素にしたり、部屋のグレードを下げたり、移動時間が増えたりする。
つまり割高な状態で、体験だけを削っている可能性がある。
これが満足度を下げる原因になることがあります。
旅は「体験の密度」がすべてです。
削れば削るほど、思い出は薄くなる。
安くすること自体が悪いのではありません。
ただ、削る場所を間違えると、旅の価値まで削ってしまう。
ここは一度、立ち止まって考える必要があると思っています。
本当にやるべきは「節約」ではなく「設計」
旅費を下げる正解は、「我慢」ではありません。
食事を削る。部屋のランクを下げる。行きたい場所を諦める。
それは確かに節約ではあっても、満足度まで削ってしまう可能性があります。
そうではなく、やるべきなのは無駄だけを削ること。
つまり、旅を“設計”するという考え方です。
たとえば、
- 混雑日を避ける
- 宿の選び方を変える
- 予約のタイミングを調整する
これだけでも価格は変わります。
体験の質はそのままに、支払う金額だけを下げることは可能です。
旅費は「安くする」ものではなく、最適化するもの。
同じ予算でも、設計次第で満足度は大きく変わります。
だからこそ今の時代は、
節約上手よりも、設計上手のほうが旅を楽しめると思います。
今日からできる旅費最適化テク

平日泊にする
同じ宿でも、
- 金土 → 高い
- 日〜木 → 安い
これはほぼ確実です。
特に観光地の人気宿では、数千円〜1万円以上の差が出ることも珍しくありません。
体験はほぼ同じ。違うのは“曜日”だけです。
観光ピークを1週間外す
例を挙げると、
- 満開の桜 → 高い
- 散り際の桜 → 安い
紅葉も同じです。ピークど真ん中は価格が跳ね上がる。でも前後1週間なら景色の満足度は大きく変わらないことも多いと思います。
価格だけが大きく違う。
これは意外と見落とされがちなポイントです。
食事付きプランを基準にする
一見すると素泊まりの方が安く見えます。
しかし実際には、『外食代+移動費+待ち時間+お店探しの手間』
これらが積み重なります。
結果的に「最初から2食付きのほうが安かった」というケースは少なくありません。
特に温泉地ではこの傾向が顕著です。
宿でゆっくり過ごす時間も“価値”の一部です。
予約は“極端”が正解
実は一番高いのは、中途半端な時期の予約。
狙い目はどちらかです。
- 人気宿 → 早割
- 地方宿 → 直前割
人気宿でも、直前キャンセルが出れば価格が下がることがあります。
価格は固定ではなく“動くもの”。
ここを理解しているだけで、選択肢は広がります。
旅の主役を1つ決める
すべてを求めると高くなります。例えば、
温泉重視 → 部屋はシンプルでOK
景色重視 → 食事は軽めでも満足
このように優先順位を決めるだけで、費用と満足度のバランスは一気に良くなります。
今の旅のスタンダードは「足し算」ではなく「引き算の設計」。
主役がはっきりすると、無駄な出費は自然と減ります。
「コスパ」の意味は、もう変わっている
昔のコスパは、安くて得という意味でした。
でも今は違います。今のコスパは、払う価値があるかどうか。
安いこと自体に、それほど意味はなくなりました。
むしろ最近は、
- 安すぎる → 少し不安になる
- 高い → その理由を知りたくなる
そんな心理に変わっています。
価格ではなく、“背景”や“中身”を見る時代です。
安さだけを求めた先にあるもの
僕たちはどうしても、安さを求めながらも、手厚いサービスを期待してしまいます。
できれば安く泊まりたい。でも、気持ちのいい接客も受けたい。料理も美味しくあってほしい。
それは自然な感情です。
ただ、もし「もっと安く」という声だけが強くなり続けたら、どうなるでしょうか。
宿は人件費を削る。サービスの質が下がる。働く人が減る。現場に余裕がなくなる。
そして最終的に、体験の質が落ちていく。
このループに入ります。
一見、安く泊まれて得をしているようで、長い目で見ると、旅の満足度は確実に下がっていく。
最終的に損をするのは、旅行者である僕たち自身です。
いまは「値上がり」ではなく「転換期」
インフレという言葉を聞くと、ただの“値上げ”のように感じてしまいます。
でも本来、インフレは経済の成長とセットで起きるものです。
これまでの日本は、物価も賃金も大きくは上がらない時代が続いてきました。
その結果、価格は安定していたけれど、経済全体の勢いも弱まっていった。
今は、物価の上昇と賃金の伸びに差があり、正直ついていけていない人も多い。
それは事実です。
でもだからこそ、これからは
価値のあるものには、きちんとお金を払う。
その意識を育てていくフェーズに入っているのではないかと思っています。
安さだけを追うのではなく、価値に対してお金を使う。
それは単に“きれいごと”ではなく、良いサービスを残し、働く人の環境を守り、結果として自分たちの体験を守ることにもつながる。
旅は消費ではなく、循環です。
だから僕は、安さよりも価値を見る。
それが、これからの時代の旅との向き合い方だと思っています。
本当に得な旅とは何か

安い宿が正解、とは限りません。
本当に満足度が高いのは、払った金額以上の体験をくれる宿です。
安いだけの旅は、忘れていきます。
満足した旅は、何年経っても思い出に残る。
だから宿を選ぶとき、必ずこう考えます。
この宿は、値段以上の価値をくれるか?
見るのは金額ではありません。
体験の密度です。
同じ1泊でも、記憶に残る濃さはまったく違います。
まとめ
円安・物価高時代の旅で大事なのは、価格ではなく、価値を見ること。
旅費は確かに上がりました。
でもその一方で、人の時間の価値も、体験そのものの重みも、以前よりずっと大きくなっています。
制限がある今だからこそ、一回の旅はより濃くなる。
安さを追う旅から、価値を選ぶ旅へ。
それが、これからの旅マネー術だと僕は思っています。
そしてきっと、その選択が、旅の未来も、自分の記憶も、豊かにしてくれるはずです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
