「明るいレンズなら大丈夫?」|カメラ初心者がハマった設定の罠

こんにちは、かずです。
旅Vlogを始めてから、カメラの楽しさにどっぷりハマる一方で、数々の“やらかし”も経験してきました。
その中でも特に印象的だったのが、
「F値が低い=暗所に強いから安心」という思い込みによる失敗。
「明るいレンズなら大丈夫でしょ」と思い込んでいたのに、
いざ編集で見返すと…ノイズだらけ。
期待していたクオリティには遠く及ばず、正直ショックでした。
この記事では、僕が実際に体験した
「設定ミスによる後悔」と「レンズ選びにおけるリアルな葛藤」を赤裸々に紹介します。
これからカメラを始める人や、同じように苦戦している方の参考になればうれしいです。
ぜひ最後までご覧ください!
失敗のはじまり:キットレンズで挑んだ初Vlog
ZV-E10 II を手にしたばかりの僕は、最初の旅先に「伊豆ホテル リゾート&スパ」を選びました。(この旅の宿泊記はこちらの記事にまとめています)
カメラと一緒に購入したのは、キットレンズの E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II。
それまではOsmo Pocket 3しか使ったことがなく、設定は基本「オート任せ」でもそれなりに綺麗な映像が撮れていました。
そして迎えた初めてのミラーレス撮影。
YouTubeやブログで見た「Vlog設定」を参考に、Sモード(シャッター速度優先)でF値はカメラ任せ、S-Log3のベースISOに設定で挑戦。
「よし、これでバッチリだ!」と完全に思い込んでいました。
ところが、その設定は ISO800をベースにしたS-Log3のプロ向け設定。
暗所での撮影にはライトなどの補助が必要なことを、当時の僕は理解していませんでした。
夜、旅館の落ち着いた照明の中で撮影した素材を、編集で見返してみると──
ノイズだらけ。画面全体がザラついていて、とても使えるクオリティではなかったのです。
旅の動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=oQi7UfCiA74&t=36s
反省からの決意:「明るいレンズを導入しよう」
その時、初めて「カメラは設定だけじゃなく、レンズの明るさ(F値)も大事なんだ」と痛感しました。
僕が使っていたキットレンズは、F3.5〜5.6。
夜や暗めの室内では、シャッタースピードを落とすかISOを上げるしかなく、ISO800固定のS-Log3には不向きだったのです。
そこで、「もっと明るいレンズが必要だ」と思い、選んだのが──
👉 Sony FE 20mm F1.8 G(単焦点・広角) です。
(F値の低い広角のズームレンズも良かったのですが、めちゃくちゃ高いので断念…)
- F1.8という明るさ
- 軽量コンパクトで旅に最適
- ボケ感も得られ、Vlog映えする
「これなら、どんな旅館でも暗所でも大丈夫だろう!」
そう信じて、約15万円という価格に悩みつつも、思い切って購入しました。
しかし、ここにも落とし穴があった…
導入後、さっそく訪れたのが「佐原商家町ホテル NIPPONIA」。
(この旅の宿泊記はこちらの記事にまとめています)
この旅は、初めての単焦点F1.8レンズでの撮影。
構図を工夫しながらの手持ち撮影や、レンズの明るさによるボケ感の美しさに感動しました。
しかし、またしても“設定ミス”が発生してしまいます。
✔ 「F1.8だから明るく撮れるはず」と思い込み、またもやISO800のまま撮影
✔ 室内の照明が暗く、思ったより映像が暗い
✔ 編集で明るく持ち上げると、結局またノイズが…
たしかにキットレンズよりはマシでしたが、Osmo Pocket 3で撮った方が綺麗に見えるシーンすらあり、正直ショックでした。(高いレンズ買ったのに…)
旅の動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=ajsP3Z_oB90&t=292s
「道具が良くても、使いこなせなければ意味がない」
この一連の経験から、僕が学んだことは明確です。
- レンズは万能ではない。
明るいF値でも、設定次第ではノイズは出る。 - カメラのモニターを過信しない。
小さい画面では明るく見えても、編集でがっかりすることも。 - 知識と経験はセット。
カメラの性能を引き出すには、使いこなす力が必要。
旅Vlogは、限られた時間と環境の中で撮影するからこそ、機材の性能だけに頼らず、基本的な設定をしっかり理解することが大事だと強く感じました。
ただ、「どの角度がいいかな?」と構図に夢中になって、設定を忘れてしまうのは今も変わりません。つい最近も同じミスをしました…。
単焦点レンズと向き合う。「撮れなかった理由」から学ぶ
2度の設定ミスを経て、気づいたことがあります。
それは、「明るいレンズを買ったら撮れる」ではなく、“そのレンズをどう活かすか”が大切ということ。
それからの僕は、その場の光量をしっかり確認すること、ISOやシャッタースピードを場面に応じて変えることを意識するようになりました。
特に室内や暗い場所では、以下の点に注意しています。
- 思い切ってISOを上げる
明るい場所ではベースISOがベストだが、暗所ではISOを上げる方が綺麗に写る - F1.8に頼りすぎず、明るさをモニターで過信しない
小さくても波形モニターやヒストグラムを見るクセをつける
単焦点レンズは、思ったよりも「万能ではない」けれど、ちゃんと使いこなせば「唯一無二の表現力」を持っている。
それが、僕の今の結論です。
「旅Vlog × 単焦点」だからこその魅力もある

とはいえ、僕は今も20mm F1.8の単焦点レンズを旅Vlogで使い続けています。
その理由は、ズームにはない魅力があるからです。
✔ 機動力の高さ
軽くてコンパクト。旅先でパッと構えて撮れる身軽さは、撮影のモチベーションを下げません。
✔ 構図の力が身につく
ズームできないから、自分が動いて構図を探す必要があります。
その「ひと手間」が、撮影の感性を磨いてくれる実感があります。
✔ F1.8の描写はやっぱり美しい
正しく設定すれば、F1.8の明るさとボケ感は、旅館や風景の雰囲気をグッと引き立ててくれます。
カメラ初心者こそ、失敗を味わってほしい
旅Vlogを始めたばかりの僕が陥った「明るいレンズ神話」。
買っただけで安心してしまう気持ち、皆さんも経験ないですか?
でも実際には、どんなに良い道具も“使いこなせてこそ”意味がある。
今回の失敗を経て、そう実感しました。
そして、そういう試行錯誤こそがカメラを使う楽しさなんだとも思っています。
まとめ|ミスから学びに。旅Vlogをもっと自由に
- 明るいレンズ=万能、ではない
- シーンに合わせた設定変更が超重要
- 道具の性能よりも、「理解」と「工夫」が大切
- 失敗を通して、次の撮影がもっと楽しくなります!
僕のように、これからカメラや旅Vlogを始めようとしている方が同じミスをせず、少しでも快適に、そして楽しく撮影できますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!