写真にボケ感を出すには?F値とレンズの関係をやさしく解説
こんにちは、かずです。
今回は、写真の“ボケ感”についてお話しします。
前回はレンズのMTFという少しマニアックなテーマでしたが、今回はもう少し実践寄り。
レンズ選びでも必ず登場する 「F値(絞り値)」 がどんな意味を持ち、ボケとどう関わるのかをわかりやすく整理していきます。
旅先のカフェや、街歩きスナップを撮ったときに
- 「スマホとはなんか違う」
- 「柔らかい雰囲気が好き」
と思う瞬間ってありますよね。
その“雰囲気”を大きく左右している要素のひとつ、それが F値 です。
F値とは?明るさとボケの「入口」
F値(絞り値)とは、レンズの明るさを表す数値のことです。
正確には、「レンズの焦点距離 ÷ 絞りの直径」で決まります。
とはいえ、覚えるべきことはこれだけ👇
- F値が小さい(例:F1.8) → 明るく、よくボケる
- F値が大きい(例:F8) → 暗く、くっきり写る
つまりF値とは、レンズに入る光の量をコントロールする“入口の広さ”みたいなものです。
人間に例えるなら「瞳の大きさ」。
暗いところでは瞳が開いて(=F値小)、明るいところでは瞳が締まります(=F値大)。
この感覚でOKです。
ボケ感はなぜ生まれるの?
ボケとは、ピントが合っていない部分が滑らかにとろける描写のこと。
- F値が小さい(=絞りが開いている)
→ ピントが合う範囲が狭く、背景が大きくボケる(=被写界深度が浅い) - F値が大きい(=絞りを絞る)
→ ピントが合う範囲が広く、全体がくっきりする(=被写界深度が深い)
この違いを知るだけで、「なんとなくF2にしてた」「とりあえずF8」から一歩抜け出せます。
シーン別
| シーン | おすすめF値 | 効果 |
|---|---|---|
| カフェ・ポートレート | F1.8〜F2.8 | 背景をふんわりぼかす |
| 夜景・イルミネーション | F2.0〜F4 | 明るさを確保しつつ雰囲気を演出 |
| 風景・建築 | F8〜F11 | 端までくっきり写す |
| スナップ・旅Vlog | F3.5〜F5.6 | 自然な立体感と安定した露出 |
☕ カフェでのテーブルショット
→ F2.0前後で撮ると、コーヒーカップだけにピントが合い背景がふんわり。
→ 主役が際立ち、物語のある一枚。

🌄 風景写真(富士山・海など)
→ F8〜F11くらいで撮ると、手前から奥までシャープ。
→ ディテールが伝わり、“旅の記録”として強い写真になる。

F値とレンズの関係:明るいレンズは“表現の幅”が広い
「F1.4」や「F1.8」のようなレンズは、“明るいレンズ”と呼ばれます。
光をたくさん取り込めるため、次のようなメリットがあります。
- 暗い場所でもブレにくく撮れる(光を多く通せる=速いシャッターが切れる)
- 大きなボケを作れる(被写界深度が浅くなる)
一方でデメリットもあります。
- レンズが大きく・重くなりがち
- お値段が高くなりがち
つまり “明るい=上位レンズ” であることは多いですが、コンパクトさ・重さ・価格のバランスも大切です。
F値とセンサーサイズの関係
同じF2.8でも、センサーサイズ(フルサイズ/APS-C/マイクロフォーサーズ)によってボケ量が変わります。
一般的には下のイメージ👇
| センサー | ボケやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| フルサイズ | ◎ | 立体感が出しやすい |
| APS-C | ○ | バランス良く扱いやすい |
| マイクロフォーサーズ | △ | ボケは控えめで全体が写りやすい |
背景をより大きくボカせるのはセンサーが大きいほど有利ですが、スナップやVlogなら APS-Cでも十分“雰囲気写真”は撮れます。
まとめ:F値を理解すると写真が楽しくなる
- F値=レンズの明るさ+ボケ量の指標
- 小さいほど明るく、大きいほどくっきり
- シーンに合わせて“雰囲気”をコントロールできる
前回のMTFが「くっきり感」だとしたら、今回のF値はその逆の “ふんわり感”を操る要素です。
写真は、技術よりも “空気感が伝わるかどうか” が大事ですので、F値を少し意識するだけで、旅の一枚がもっと自分らしい写真になると思います。
以上、参考になれば幸いです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!

