交通費を節約したはずが損した気分に?本当の意味でのコスパとは

こんにちは、かずです。
旅費といえば、「宿代」や「交通費」「食費」など様々ですが、できれば抑えたいのが交通費や移動手段のコストではないでしょうか。
宿や食事はせっかくの旅行だからと奮発する人が多い一方で、移動にかかるお金は「できるだけ安く済ませたい」と考える方も多いはずです。
普段はレンタカーで旅をする派ですが、「今回は電車で行ってみよう」と選んだ旅先で、ちょっとした失敗をしてしまいました。
宿も観光も素晴らしかったのに、最後に「移動手段を間違えたかも…」と感じることに。
今回はその実体験をもとに、「交通費をケチったわけではないのに、移動の快適さが旅全体に影響した」というお話です。
旅気分が高まる”電車旅”
訪れたのは、千葉県香取市・佐原にある歴史的建物をリノベーションした一棟貸しの宿「佐原商家町ホテル NIPPONIA」。発酵食文化を取り入れた料理や、町の雰囲気も魅力的で、とても満足度の高い滞在でした。
いつもなら車で行くところを、今回は「千葉なら近いし、電車旅のほうが旅情もあるし、費用も抑えられるかも」と思い、電車での移動を選択。行きは時刻をしっかり調べていたため、乗り換えは多かったものの比較的スムーズに到着できました。
※宿の宿泊記と動画は以下をご覧ください▼
次の電車まで1時間?駅で感じたギャップ

チェックアウト後、佐原駅に向かってみると…
次の電車まで「約1時間待ち」。
普段は首都圏に住んでいるので、「電車は10〜15分おきに来るもの」という感覚でした。
乗り換え検索もせず、つい油断してしまっていました。
さらに駅周辺には、カフェやベンチのある休憩スポットも少なく、炎天下の中でただ時間が過ぎるのを待つだけ。
「車だったら、すでに家の近くまで帰れてたな…」と、軽く後悔しました。
“距離”と“アクセス”は別の話
「距離が近い」と「アクセスが良い」は別の話。
佐原は東京から約60kmと近距離ですが、鉄道の利便性は決して高くありません。
ここで一例として、アクセスの良さで知られる「熱海」と比較してみます。
比較項目 | 熱海(静岡県) | 佐原(千葉県) |
---|---|---|
距離(東京から) | 約100km | 約60km |
所要時間 | 新幹線45分/在来線1時間 | 在来線のみで約1時間〜1時間20分 |
電車の本数 | 10〜15分に1本 | 1時間に1本以下 |
駅周辺の設備 | カフェ・飲食店充実 | ほぼ無し |
距離だけ見れば佐原の方が近いのですが、「利便性」「快適さ」「待ち時間の少なさ」などの観点では、熱海の方が観光地としてのインフラが整っています。
移動にかけるお金は“贅沢”ではなく“快適への投資”

今回の旅では、「交通費を削った」という意識はまったくありませんでした。むしろ効率的に移動できるはず、という思いから電車を選んだのです。
しかし結果として、“快適さ”や“自由度”を犠牲にする形となり、旅の最後に小さなストレスが残りました。
宿泊先や観光体験が素晴らしかっただけに、「移動の不便さ」が思い出全体の印象に影を落としてしまうのは、非常にもったいないと感じました。
多少お金がかかっても、体力や時間を守ってくれる移動手段は、単なる贅沢ではなく、旅全体の満足度を支える重要な“投資”なのだと、改めて気づかされました。
まとめ|“本当のコスパ”とは?
旅費の中で交通費は「削りやすい」と思われがちですが、それが旅全体の満足度にどう影響するかは一度立ち止まって考える価値があります。
- 安く抑えた移動で、体力や時間を削ってしまうか
- 多少高くても、快適に移動して旅そのものを楽しむか
どちらが「コスパがいい旅」なのかは、数字だけでは測れません。
「自分にとって何が大切なのか?」
その答えが見えてくると、旅のお金の使い方も変わってくるはずです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!