旅撮影術

キットレンズは買うな!本気で後悔しない“最初の1本”の選び方

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こんにちは、かずです。

タイトルは少し強めですが、これは本音です。
初心者にはキットレンズをおすすめしません。

YouTubeなどでは「とりあえずキットレンズでOK!」という声が多いですが、僕の結論は真逆です。

なぜなら、カメラを楽しむまでの道のりを遠回りさせるレンズだと身をもって感じたからです。

僕は ZV-E10 II を購入したとき、そもそもレンズの重要性を知らなかったのと、予算を抑えたい気持ちからキットレンズを選びました。

しかし撮り始めてすぐに、「あれ? スマホと…あまり変わらなくない?」

と、どこか優れている点は無いかと必死になりました。

10万円以上出して買ったカメラでこの感情。
テンションが下がるのも当然です。

結論から言えば、キットレンズは“初心者の目的”と噛み合っていない。

この記事では実体験をベースに、

  • なぜキットレンズが初心者にオススメ出来ないのか
  • 代わりにどのようなレンズを選べば幸せになれるのか

を本音で解説します。

キットレンズをオススメしない3つの理由

① スマホとの差が出ない(特にボケと立体感)

初めてカメラを買う人が最初に期待するのは、

スマホでは出せない 「背景のボケ感」「被写体の立体感」ですよね。

しかしキットレンズはF値が高くボケにくいため、この体験を得にくいです。

しかも最近のスマホは擬似ボケが優秀なので、余計に差が見えづらい。

その結果、「カメラ買った意味あった…?」と感じてしまうでしょう。

iPhone 16 Proで撮影
Sony ZV-E10 Ⅱにキットレンズ(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II)で撮影

② 夜・室内に弱い

両者に共通しているのは光量が足りないということです。夜が暗いのは分かると思いますが、意外に部屋の照明はカメラ目線では暗いんです。

明るさで重要な要素はF値とISOですが、ISOはカメラ本体の性能、F値はレンズの性能です。

そして、キットレンズの多くは F3.5-5.6と暗めのレンズです。

光量が足りない暗い場所では、

  • ノイズ増える
  • シャッタースピードを早く出来ないので手ブレが生じやすい
  • 動画もザラつく・眠い画になる

と補うために工夫が必要となり、カメラ初心者には少し扱いが難しいレンズとなります。

③ 便利だけど感動は薄い

キットレンズは軽量コンパクトで便利です。

しかし“誰でも無難に撮れるように作られたレンズ”でもあります。

なので、

  • コントラスト控えめ
  • 色乗り控えめ
  • 解像感控えめ

となりがちで、記録写真には向くけど、頭の中で思い描く写真や動画にはなりにくいです。

しかし、カメラ始める人は『無難な思い出写真じゃなく、心が動く1枚を撮りたい』って思いカメラを手にするので、気持ちと画質の方向性が根本からズレていきます。

キットレンズは初心者向きに見えて、実は玄人向き

カメラを始めるときに一番気になるのは値段です。

最近は物価高で10万円以下でカメラを始めるのは厳しいです。

もちろん中古を探せば見つかりますが、初めての人がいきなり中古を選択肢に入れるでしょうか?

エントリー向けカメラでも15万円、一定以上のレンズを探すと大体10万円以上、その他にSDカードなどを揃えると、初期費用で約25〜30万円くらいになります。

初めての趣味に「いきなり25万」。これは普通に考えてハードルが高すぎる。

そうすると多くの人が選択として、「キットレンズなら手が届くかも」と思うのは自然な流れです。

本体+キットレンズなら、プラス1〜2万円でセット購入できる。
トータルでも18万円程度に収まるケースが多く、予算的にも一番“入りやすい”道に見える。

そして追い打ちをかけるのがYouTubeやSNSです。

「キットレンズなのにめっちゃ綺麗!」という罠

YouTubeで見る作例、めちゃくちゃ綺麗じゃないですか?

でもあれって、

  • 撮っているのはプロ or 上級者
  • 光の使い方も構図も経験値が違う
  • 編集も上手い
  • 本当にキットレンズで撮っているかも不明な場合がある

同じキットレンズでも、使う人によって仕上がりは天と地ほど違います。

つまりキットレンズは、“上級者なら使いこなせるけれど、初心者が感動を得るには向かないレンズ”と言えるでしょう。

最初の1本は明るいレンズにしよう

『じゃあ、どうすれば良いんだ?』と思う人には

 
 

F値の低い(明るい)レンズ買お!

とりあえずF値が2.8以下のレンズ、これ1本あるだけで楽しくなる速度が段違いです。

  • スマホとの差が“一瞬で出る”
  • 撮って出しでテンションが上がる
  • 夜や室内も失敗しにくい

値段は多少上がりますが、“後で買い直すムダ”を考えれば、むしろ財布に優しい選択です。

おすすめレンズ

F値の低い“明るいレンズ”はたくさんありますが、GレンズやGMレンズとなると10万円〜20万円台が当たり前

正直めちゃくちゃ高い。でも、調べれば調べるほど欲しくなる…その気持ち、痛いほどわかります。

とはいえ、いきなり10万円超えのレンズは初心者にはハードルが高すぎるので、僕が推したいのが、

キットより写りが良く、価格も優しい“撒き餌レンズ”」です

まず最初の1本に選んで後悔しないのがこちらです。

SONY FE 50mm F1.8(SEL50F18F)

  • フルサイズ用の標準単焦点
  • F1.8で大きくボケる
  • 写真が“作品っぽく”仕上がりやすい
  • 価格は約35,000円前後と圧倒的に手を出しやすい

発売は2016年とやや古めですが、「とにかくコスパが良い」という理由で今も人気の定番レンズ。

50mmは人間の視野に近い“標準域”なので、初心者でも画角の感覚がつかみやすく、スナップ・ポートレート・物撮りと万能に使えます。

「とりあえずこの1本でいい」と言い切れる安心感があるのが50mm F1.8の魅力です。

🎥 動画メインならこの2本も候補

レンズ特徴
FE 20mm F1.8 G描写力が高く、風景やVlogにも万能
FE 16mm F2.8(またはF1.8系の広角)自撮り・室内撮影がしやすい超広角

どちらも動画で非常に使いやすいのですが、価格は一気に上がるので注意。
個人的には両方使った中で、

  • 扱いやすさ=16mm
  • 描写力とコントラスト=20mm

という印象です。

まとめ:「最初のレンズ」で決まる

もう一度だけ、本質をはっきり言います。

  • キットレンズは“無難な記録用”
  • 初心者の理想は“作品を撮ること”

この時点で目的が噛み合っていないんです。

僕が遠回りして痛感した結論はシンプル。

レンズが未来を決める。だからキットレンズは買うな。

みんなには、僕と同じ後悔をしてほしくありません。せっかく高いお金を払ってカメラを買うなら、「スマホとは違う世界」を、最初の一枚から味わってほしい。

そのためのスタートラインは一つ。

明るいレンズを最初の一本に選ぶこと。

たったそれだけで、撮れる画も、撮影体験も、カメラの楽しさも確実にワンランク上へ跳ね上がります。

ぜひあなたの最初の一歩が、ワクワクで満ちたものになりますように。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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かずトリップ
かずトリップ
サラリーマンとして働く日々の合間に、カメラ片手に旅へ。
このブログでは、実際に訪れた宿や風景、愛用している旅アイテム、そして旅をもっと楽しむためのお金の工夫まで、リアルな体験をもとにお届けしています。
「旅に出たくなる」——そんな気持ちを呼び起こすような情報を、届けられたら嬉しいです。
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