SonyカメラのP/A/S/Mモードを解説!旅Vlogに合った設定を見つけよう

こんにちは、かずです。
今回は、Sonyカメラでの「撮影モード(P / A / S / M)」について、僕自身の体験や設定を交えながら、旅Vlog視点でわかりやすく解説していきます。
「撮影モードって何を選べばいいの?」「AUTOではダメなの?」そんな疑問を持つ方に向けて、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
撮影モード(P / A / S / M)とは?

まずは基本となる4つの撮影モードの違いをざっくり整理しておきましょう。
モード | 特徴 | 向いているシーン | 備考 |
---|---|---|---|
P(プログラムオート) | シャッタースピードとF値を自動で調整 | 初心者・設定を気にせず撮りたいとき | ISO感度は自分で設定可能。F値とSSは自動で変更されるが、一部カスタムも可能 |
A(絞り優先) | 絞り値(F値)を任意で設定し、他を自動で調整 | ポートレートや室内撮影 | ISO感度は自分で調整可能。SSはカメラ任せだが、F値コントロールに集中できる |
S(シャッタースピード優先) | シャッタースピードを任意で設定し、他を自動で調整 | 歩き撮り・風景Vlog | ISOは手動設定可能。SS固定で「被写体ブレ」や「カメラの手ブレ」のコントロールがしやすく、滑らかな動画表現に安定感がある |
M(マニュアル) | すべての設定を手動で調整 | じっくり撮影したい時・Log撮影時 | 最も自由度が高いが、瞬時の調整が難しいことも |
※AUTOモードは、撮影状況や撮影シーンから、絞りやシャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどをカメラが自動で設定します。今回は省略します。
旅Vlogでは、状況に応じてこれらを使い分けることで、より理想の画づくりが可能になります。
僕の基本設定は「Sモード+S-Log」

ここれまでの撮影では、基本的に Sモード(シャッター速度優先)+S-Log撮影+ISO 800固定 で撮影してきました。
- シャッタースピード(SS)は 1/60秒(fpsは30なので、原則「シャッタースピード=1/フレームレート×2」のルールを採用)
- ISOは S-Log3のベースISOである800or3200で固定(α7cⅡはデュアルネイティブISOを採用しており800と3200がベースとなる)
これにNDフィルターを組み合わせることで、F値をできるだけ開けて背景をボカしたり、明るさの調整をしてきました。
Sモードのメリットと限界
Sモードではシャッタースピードを固定できるため、動画撮影中の「カクつき」や「手ブレ」を抑えやすく、映像全体に安定感を持たせることができます。
ただし、明るさの調整(露出)はF値とISO感度に任されるため、意図した明るさやボケ感をコントロールしづらくなることもあります。
特に旅Vlogでは、
- 雲の流れによる光の変化
- 建物の中に入った瞬間の急な明るさの違い
- 屋外から屋内への移動(またその逆)
など、「明暗差の大きい場面」が日常的に登場し、瞬時の対応が求められます。
また、室内で特定の物に寄ったときなど、自動でF値が開放になってしまい、被写界深度(ピントが合う範囲)が浅くなってピント合わせが難しくなり苦戦することがありました。
僕はISO感度を固定して撮影しているため、NDフィルターを装着している状態だと、暗い場所では光が足りず、後から編集で明るさを持ち上げてもノイズが目立ってしまい、映像として使えないことがありました。
逆に、明るすぎる場所ではNDフィルターの減光量(ステップ)を上げ忘れてしまい、そのまま撮ると白飛びしてしまうこともありました。
ただ、経験的には黒つぶれはどうにもできませんが、白飛びはなんとか誤魔化しやすい印象もあります。(感覚ですが…)
旅の中の“瞬間”を撮る際、設定の調整に手間取ってしまうことが何度かあり、「これは改善したいな」と思うようになりました。
次回はPモードで挑戦予定。その理由は?
Pモード(プログラムオート)は、シャッタースピードとF値をカメラが自動で判断してくれるモードです。
これにすることで、例えば次のようなメリットが期待できます
- 明るさの変化に瞬時に対応できる
- 撮影時の設定変更に時間を取られず「その瞬間」を逃さない
- 撮影に集中でき、全体的に余裕が生まれる
特にVlogでは「構図や音声、雰囲気に集中したい」ので、設定に意識を割かないPモードの運用は試す価値があると感じています。
もちろん、F値の自動制御によって「背景のボケ具合」がやや不安定になったり、シャッタースピードの自動化で「映像の滑らかさ」に若干の影響があるかもしれません。
ただ、それも含めて「まずは試してみて、体感で判断したい」と思っています。
手ブレ補正とシャッタースピードの関係性も検証予定
もう一つ、Pモードを試したい理由が 手ブレ補正の効き具合の検証です。
僕のカメラ設定は今のところ SS 1/60秒・30fps ですが、Sonyの「ダイナミックアクティブ手ブレ補正」では、シャッタースピードが速いほど補正が効きやすいとも言われています。(カメラ全般に言えることかも知れません)
実際、
- ZVE10ⅡではSS 1/50のときよりも、1/100以上のときの方が明らかに手ブレが抑えられていました。
これをPモードで自動的にSSが変化する中で改めて確認してみたいと考えています。
PモードではシャッタースピードもF値も自動になりますが、その分カメラがどう動いて、どのくらい補正が効くのかを“自分の感覚で把握する”というのも、今後の撮影スキルアップにつながりそうです。
まとめ|設定の“理解”が旅Vlogをもっと楽しくする
Sonyカメラの撮影モード(P / A / S / M)の基本を押さえることで、自分の表現したい映像にグッと近づけるようになります。
特に旅Vlogでは、設定に悩んでいる間に“その一瞬”を逃してしまうこともあるからこそ、 「今の自分に合った使いやすいモード」を見つけることがとても大切。
僕自身、これまでSモード+S-Log+ISO固定で撮ってきましたが、その中で「設定が間に合わず撮り逃す」場面にもたびたび直面してきました。
次回の旅では、そうした反省を活かしてPモードに挑戦し、「自動に任せることで得られる自由さ」や「手ブレ補正の効き方」なども検証してみたいと思います。
Log撮影やマニュアル設定にこだわるのも楽しいですが、「今、旅の中で自分が一番心地よく撮れる設定」こそがベストな選択だと思います。
この記事が、同じように悩みながらVlogに取り組む方の参考になれば嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!