都心から日帰りで無人島?猿島で味わう離島の冒険

こんにちは、かずです。
今回は、宿泊ではなく“日帰り旅”にスポットを当ててご紹介します。
「平日の休みは1日しか取れない」「土日は宿代も高いし混雑が心配」——そんな悩み、ありますよね。
でも、日帰りだからこそ楽しめる“非日常”の旅先があるんです。
今回の舞台は、神奈川県・横須賀にある『猿島』
都心から電車と船で気軽に行けて、到着すればそこはまるで別世界。無人島の静けさと冒険感が味わえる、ちょっと特別な日帰り旅をお届けします。
猿島の基本情報
- 住所:神奈川県横須賀市猿島1(東京湾唯一の無人島)
- アクセス:京急「横須賀中央駅」から三笠桟橋まで徒歩約15分、そこから船で約10分
- 入島料+乗船料:大人2,000円(市外在住の場合)/子ども1,000円
- 営業時間:通常 9:30〜17:00(季節によって変動あり)
- 滞在時間:島内散策だけなら1〜1.5時間、BBQや磯遊びも含めれば半日〜1日
- 見どころ:旧要塞跡・レンガトンネル・自然豊かなトレイル・海辺の絶景
- 注意点:電気・水道なし、現地での飲食・BBQは要予約 or 持ち込み、最終便に注意
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さぁ、猿島へ出かけよう
東京湾に浮かぶ無人島「猿島」へは、船に乗って向かいます。アクセスの拠点となるのは、京急「横須賀中央駅」。ここから猿島行きの船が出ている「三笠ターミナル」までは、徒歩でおよそ15分ほどです。



駅前には活気ある商店街が広がっており、道中には横須賀らしいジャズの銅像や日本丸のモニュメントもあります。


散策気分で歩ける整備された歩道と、次第に感じられる海の気配が旅の高揚感を演出してくれます。



ターミナルに到着したら、まずはチケットを購入しましょう。1階にはチケットカウンターと、横須賀のご当地土産や軽食が並ぶ売店があります。猿島にも簡単な売店はありますが、品揃えは限られているため、飲み物や軽食は事前に準備しておくのがおすすめです。
チケット代は、大人(横須賀市外在住)で2,000円、小学生は1,000円。料金には往復の乗船代と入島料が含まれています。船は1時間ごとに運航されているので、事前に時刻を確認してスムーズに計画を立てましょう。チケットは当日窓口だけでなく、事前にWeb予約も可能です。
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また、ターミナルの2階には猿島の歴史や旧軍施設に関する展示スペースがあり、島を訪れる前に予習しておくのもおすすめです。「無人島にある要塞跡」という非日常な景色に、さらに興味が湧いてくるはずです。

乗船までのひととき|よこすかポートマーケットで軽く朝食
無事にチケットを購入したものの、肝心の船の時刻をチェックしていなかった…。
結果的に、最初の便には間に合わず、次の便(10:30発)まで少し時間が空いてしまいました。
せっかくなので、三笠ターミナルから徒歩1分ほどの場所にある「よこすかポートマーケット」へ。朝のコーヒーと軽食を求めて立ち寄ってみました。



ここで注意してほしいのが、よこすかポートマーケットの開店時間は10:00からということ。船の出航時間が10:30だと、チケットの確認や乗船の準備を含めてゆっくりできる時間は実質20分ほどしかありません。行くなら、入店後すぐに買って、さっと食べるのがポイントです。(朝ごはん食べてなかったので、何としても食事がしたかった。笑)


この日いただいたのは、「よこすか海軍カレーパン」。これがなかなかスパイシーで、ピリッと刺激をくれるような美味しさでした。コーヒーと共にちょっとした朝ごはん、いい時間になりました。
いよいよ出航!猿島へ向かう船旅へ
時間になったので、再び三笠ターミナルへ戻ってきました。
猿島へ渡るために乗るのは、2024年に新たに就航した「NEW KUROFUNE」に乗ります。ネーミングからしてワクワク感がありますよね。

船のスペックはこちら⇩
- 全長:20.90m
- 全幅:7.10m
- 喫水:0.90m
- 総トン数:19トン
- 定員:236名(平水)
- 就航日:2024年4月17日
- 運航区間:三笠〜猿島(横須賀市)
デッキに乗り込んでしばらくすると、船がゆっくりと動き出します。

すると、視界に入ってきたのが…横に停泊している記念艦「三笠」の前で、船長服を着た方が帽子を振ってお見送りをしてくれている光景。
…これがめちゃくちゃかっこいい!
まるで映画のワンシーンのようで、出発の気分が一気に高まります。
そして船は徐々にスピードを上げて、猿島へ向かって東京湾を進みます。海風を感じながら、だんだんと島が近づいてくる光景は、ちょっとした冒険のはじまりのようで胸が高鳴ります。



所要時間は約10分程度。
短時間なので、船酔いが心配な方でも安心です。天気が良ければ、デッキに立って潮風を感じるのもおすすめです。
猿島探検、いざ出発!
船を降りて桟橋を渡ると、すぐに目の前に広がるのは自然そのもの。振り返れば、海の向こうに横須賀の街並みが見えて、「あっという間に無人島に来たんだな」と実感が湧いてきます。


まず驚いたのが、海の透明度。たった10分で来られる距離とは思えないほど水が澄んでいて、まるで沖縄かと思うような青さ。
思わず「ここで泳げたら最高なのに…」と思ったのですが、現在は安全管理の観点から海水浴は禁止されているとのこと。ただし、夏にはBBQや海辺のピクニックを楽しむ人も多く、レジャー感はしっかり味わえます。

明治の要塞跡を歩く
猿島の奥へと進んでいくと、苔むした石畳の道やレンガ造りのトンネルが現れ、一気に雰囲気が変わります。

この島は、明治時代から昭和20年頃まで旧日本軍の要塞として使われていた歴史があり、今でもその名残が随所に残されています。例えば、
- 弾薬庫として使われていたレンガの建造物
- 自然に還りつつある兵舎跡
- 島を貫くような長くて暗いトンネル
などが点在し、歩くだけで冒険気分が味わえます。
特に印象的だったのは、「フランス積み」と呼ばれる独特なレンガの組み方。日本ではほとんど見られない珍しい工法で、歴史マニアにはたまらないポイントかもしれません。


ラピュタのような世界観
緑に覆われたトンネルの中を歩いていると、まるでジブリの「天空の城ラピュタ」に迷い込んだかのような気持ちになります。

光が差し込む苔むした壁、静けさの中に響く足音、海の音。人工物と自然が一体になった空間は、ここが現代の日本であることを忘れさせてくれます。
実際、映画やドラマのロケ地として使われることも多く、カメラ好きやVlog撮影にもぴったりの場所です。
この日は、猿島でコスプレ撮影を楽しむグループにも出会いました。歴史的な建造物や自然豊かなロケーションは、まるで映画の世界に入り込んだような雰囲気。非日常的な風景の中で、それぞれが自分らしい楽しみ方を見つけている——そんな自由で開放的な空気も、猿島の魅力のひとつだと感じました。
島から見る非日常の風景
道中はアップダウンもありますが、途中の展望スペースから見える景色がまた素晴らしい。
東京湾を一望できるスポットもあり、対岸に房総半島や横浜の街並みが見えたりと、「無人島にいながら文明も感じる」不思議な感覚を味わえます。




島内は、おおよそ1時間ほどでぐるりと一周することができます。道も整備されていて歩きやすく、軽いハイキング気分で楽しめます。
歴史的な建築物をじっくり見たり、写真を撮ったりしながらでも、無理なく回れるボリューム感です。時間に余裕があれば、海辺でのんびり過ごすのもおすすめ。猿島は「ただ歩くだけ」では終わらない、発見と癒やしが詰まった場所です。
横須賀名物がずらり!再び「よこすかポートマーケット」へ
猿島を後にして、再び「よこすかポートマーケット」へ昼食をとりに戻ってきました。

朝に立ち寄ったときとは打って変わって、店内は観光客や地元の人たちで賑わい、活気にあふれています。
ここには横須賀名物がずらりと並び、ネイビーバーガーにしようか、それとも海鮮丼にしようか本気で悩みましたが……

今回選んだのは「三崎まぐろづくし丼」! 酢飯と新鮮なマグロの相性が抜群で、どの部位もとろけるようなおいしさでした。

また、マーケット内には地元で採れた新鮮な野菜をはじめ、カニやマグロの心臓・卵といった珍しい食材もずらり。まるで「地元の魅力が詰まった小さなテーマパーク」のような、見ているだけでも楽しい空間でした。




まとめ|“非日常”は、意外と近くにある。
都心からわずか1時間半で行ける無人島・猿島。
ふだんの生活とはまるで違う自然、歴史、そして静けさがそこには広がっていました。
海風を感じながら船に乗り、苔むした要塞跡を歩き、港町ならではのグルメを楽しむ——。
日帰りとは思えないほど「旅したなぁ」という満足感が得られる場所です。
休日が1日しか取れないとき、ちょっと心をリセットしたいとき。
そんなときは、猿島へのショートトリップで、静かな冒険をしてみてはいかがでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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