旅撮影術

単焦点レンズでもズームはできる|手ぶれ補正のクロップを逆手に取る撮影術

kazu-trip

はじめに|「クロップされるから注意」は本当か?

こんにちは、かずです。

Sonyのカメラで動画を撮るとき、手ぶれ補正をアクティブダイナミックアクティブにすると「画角がクロップされるので注意」とよく言われます。

それは事実で本来の20mmや50mmより、画角は確実に狭くなります。

しかし「それって逆に、ズームみたいに使えるんじゃない?

今回はそんな発想から、16mm単焦点レンズ1本だけを使ってSonyの各機能による画角の変化を比較しました。

ズームレンズを使わなくても、画角のバリエーションは想像以上に作れました。

今回の検証条件

  • 使用カメラ:Sony フルサイズ機(α7C II)
  • 使用レンズ:FE 16mm F1.8 G
  • 撮影条件
    • 4K
    • 同じ立ち位置
    • 同じ被写体
    • レンズ側ズームは一切使用なし
    • カメラ設定のみ変更

「単焦点レンズでも、どこまで画角を変えられるか」
それだけに集中した検証です。

まずは基準|16mm スタンダードの画角

最初は手ぶれ補正:スタンダードです。

手ぶれ補正:スタンダードのみ
  • クロップなし
  • ボディ内手ぶれ補正のみ
  • いわゆる「16mmらしい画角」

部屋全体や風景を広く写せて、Vlogの自撮りでも背景がしっかり入ります。

この記事では、この画角を基準としてここからどれだけ変化するかを見ていきます。

アクティブ手ぶれ補正|少しだけ寄る16mm

次はアクティブ手ぶれ補正

手ぶれ補正:スタンダードのみ
アクティブ手ぶれ補正のみ

スタンダードと比べると、

  • 画角はわずかにクロップ
  • 体感では「ほんの少し寄った」印象

数値で見ると小さな変化ですが、実際に並べてみると違いはちゃんと分かります。

特に歩き撮りでは、

  • 映像の安定感が明らかにアップ
  • 自撮りVlogとの相性が良い

「16mmは広すぎる」と感じる人には、ちょうどいいバランスになることも多いです。

ダイナミックアクティブ|別の焦点距離

次はダイナミックアクティブ手ぶれ補正

手ぶれ補正:スタンダードのみ
ダイナミックアクティブ手ぶれ補正のみ

ここで一気に世界が変わります。

  • クロップ量が大きい
  • 体感では20mm前後
  • 歩き撮りの安定感は最強クラス

一方で、

  • 画質はわずかに落ちる(気になるほどではない)
  • ローリングシャッターや歪み感は出やすい

とはいえ、「歩きながらのVlog」「旅先の臨場感重視の映像」では、かなり強力な武器になります。

16mmというより、別のレンズを付けた感覚に近いです。

APS-Cモード|画角が1.5倍になる

次はAPS-Cモード

アクティブ手ぶれ補正
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
ダイナミックアクティブ手ぶれ補正
ダイナミックアクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード

これは手ぶれ補正ではなく、センサーをAPS-Cサイズとして使うモードです。

  • クロップ倍率:約1.5倍
  • 16mm → 約24mm相当
  • 画質の劣化はほとんど感じない

個人的には、

  • 写真でも動画でも使いやすい
  • 構図を作りやすい画角

「16mmは広すぎるけど、20mmだとまだ広い」

そんなときに、24mm相当はかなり扱いやすいです。

超解像ズーム|“寄りたい時”の最終手段

最後は超解像ズーム

これはデジタルズームですが、

  • フルHDでは最大2.0倍までズーム可能
  • 4Kでは最大1.5倍までズーム可能
  • 画質劣化を抑える処理あり

APS-Cモードと組み合わせることで、さらに画角を狭めることもできます。

アクティブ手ぶれ補正
アクティブ手ぶれ補正+超解像ズーム1.1倍
アクティブ手ぶれ補正+超解像ズーム1.2倍
アクティブ手ぶれ補正+超解像ズーム1.3倍
アクティブ手ぶれ補正+超解像ズーム1.4倍
アクティブ手ぶれ補正+超解像ズーム1.5倍
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
+超解像ズーム1.1倍
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
+超解像ズーム1.2倍
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
+超解像ズーム1.3倍
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
+超解像ズーム1.4倍
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
+超解像ズーム1.5倍

正直、常用する機能ではありませんが、

  • 一歩前に出られない
  • どうしても少し寄りたい

そんな場面での逃げ道としては非常に優秀です。

ダイナミックアクティブ手ぶれ補正では超解像ズームは使用できません。また、超解像ズームの最大倍率は、撮影解像度によって変わります。
4K動画では最大1.5倍までですが、フルHDでは2.0倍まで使用できます。
これは手ぶれ補正のON/OFFに関係なく、記録解像度の仕様によるものです。

16mm一本で作れる画角まとめ

今回の検証をまとめるとこうなります。

設定体感の焦点距離
スタンダード16mm
アクティブ手ぶれ補正18mm前後
ダイナミックアクティブ手ぶれ補正20〜22mm前後
APS-Cモード各モードを1.5倍にする
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード+超解像ズーム1.5倍40mm前後
スタンダード手ぶれ補正
アクティブ手ぶれ補正+APS-Cモード
+超解像ズーム1.5倍

16mm単焦点でも、APS-Cモード+アクティブ手ぶれ補正+超解像ズーム1.5倍を組み合わせることで、体感では約40mm相当の画角までカバーできます。

設定次第で、16mmの単焦点レンズのみで超広角から標準域まで使えるのがSonyの強みです。

結論|クロップは「欠点」ではなく「選択肢」

手ぶれ補正によるクロップは、これまで「画角が狭くなるから注意」とマイナス面として語られることが多い機能でした。

しかし実際に16mm単焦点レンズ1本で検証してみると、
このクロップはズームの代わりとして十分に使える選択肢だと感じました。

  • 歩き撮りで手ぶれをしっかり抑えたい
  • もう少しだけ画角を詰めたい
  • ズームレンズやジンバルで荷物を増やしたくない

そんな場面では、アクティブ手ぶれ補正、APS-Cモード、超解像ズームを
状況に応じて使い分けることで、16mmでも広角から標準域までカバーできます。

もちろん、画質やボケ量を最優先するならズームレンズが向いている場面もあります。
ですが、旅Vlogや日常の動画撮影であれば、単焦点1本+カメラの機能理解だけで困らないのも事実ではないでしょうか。

ズームレンズを買う前に、まずは「今持っている16mmで、どこまでできるのか」を知ること。

クロップを“欠点”ではなく“選択肢”として捉えることで、撮影の自由度は思っている以上に広がります。

この記事が、その一つのヒントになれば嬉しいです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

ABOUT ME
かずトリップ
かずトリップ
サラリーマンとして働く日々の合間に、カメラ片手に旅へ。
このブログでは、実際に訪れた宿や風景、愛用している旅アイテム、そして旅をもっと楽しむためのお金の工夫まで、リアルな体験をもとにお届けしています。
「旅に出たくなる」——そんな気持ちを呼び起こすような情報を、届けられたら嬉しいです。
記事URLをコピーしました