旅行系クレジットカードは本当に「お得」なのか?改悪の波と実際の使い勝手を考える
こんにちは、かずです。
マリオットやヒルトンなどの“旅系クレジットカード”は、かつて「年会費以上に得をするカード」として注目されてきました。
無料宿泊特典やプライオリティパスなど、一見すると魅力的な特典が並んでいます。
しかし近年は改悪が相次ぎ、年会費の値上げや特典の縮小が目立ちます。
「お得だから作る」という考え方が、本当に合理的なのか。
旅行好きの視点から、今一度見直してみましょう。
年会費の高騰と「原点回帰」の動き
たとえばマリオット・ボンヴォイ・アメックス・プレミアム。
以前は年会費を実質ペイできるほどの無料宿泊特典やポイント還元が注目されていました。
ところが最近では年会費が49,500円から82,500円に値上げとなりました。
なぜ33,000円もの値上げをしたのでしょうか?実は背景にはこんな事情があります。
- 無料宿泊で埋まるホテルの“収益性の低下”
ポイントや無料特典で泊まる人は、宿泊費を払うゲストに比べて現地で落とす金額が少ない。
ホテル側からすると「本当に利益を出してくれるお客様」ではないのです。 - 富裕層・ロイヤル顧客を優先したい
年会費が上がっても気にせず使う人は、ホテルを日常的に利用する層。
ホテルとしては、こうしたお客様に快適に利用してもらう方が大切です。
言い方は悪いですが「無料で泊まる人より、現金で泊まってくれる人を大事にしたい」というのが本音なのでしょう。
これは空港ラウンジの世界にも似ています。
プライオリティパスが大量に発行され、混雑して「ラウンジなのにくつろげない」という声が増えました。
結果として、航空会社やラウンジ運営側は「本当に価値を感じてお金を払う顧客」に回帰しつつあるのです。
プライオリティパスの実態
クレジットカード特典としてよく付いてくる「プライオリティパス」ですが、一見すると「世界中の空港ラウンジが使える」と夢がありますが、実際には制約も多いです。
- 国内線では利用できない空港が増えている
- 提携ラウンジは軽食レベルで、期待するほど豪華ではない
- 同伴者料金は高額で、家族旅行ではかえってコスト増
「持っているだけで便利」というより、「旅のスタイルによっては不要」なケースが増えているのです。
日本で所持する「お得感」は本当にあるのか?
海外旅行では「どこのホテルが安心か分からない」という理由で、大手チェーンに泊まる安心感は大きいです。
その点でマリオットやヒルトンのカードは意味があります。
しかし日本では事情が少し違います。
- 地方の宿もレベルが高い
温泉旅館や観光ホテルは、チェーンに属さなくても十分に質が高い。
あえてマリオット系列に縛られる必要はありません。 - 情報が取りやすい
口コミやSNSで宿の情報はすぐ手に入ります。
「知らないから大手に泊まる」という必要性が薄い。 - 特典宿泊と“本当に泊まりたい宿”のズレ
無料宿泊特典が使えるホテルが、必ずしも自分の行きたい場所や旅のスタイルに合うとは限りません。
「せっかくもらったから使わなきゃ」という消費は、本当に得なのか疑問です。
「お得だから持つ」より「自分に合うかどうか」
もちろん、マリオットやヒルトンを定期的に使う人、毎年の海外旅行でプライオリティパスを活用する人にとっては、依然として価値のあるカードです。
ですが、次のような人にとっては必ずしも最適とは限りません。
- 年に数回しか旅行に行かない
- 行きたい宿が必ずしも大手ホテルではない
- 国内旅行中心で、空港ラウンジをあまり使わない
むしろ、年会費を抑えて日常生活で使いやすいカードを選ぶ方が合理的です。
たとえば三井住友カード ゴールド(NL)のように「普段の買い物や投資と相性がよく、旅行時にも幅広く使えるカード」の方が、無理なく続けられる選択になります。
まとめ|カードは「旅を楽しむ手段」にすぎない
旅行系クレジットカードは、一見すると豪華な特典が並んでいます。
しかし、改悪の流れや利用シーンの制約を考えると、必ずしも「年会費以上に得をするカード」とは言い切れません。
大切なのは、「カードを持つこと」が目的にならないこと。
本当に行きたい場所や、泊まりたい宿にお金を使う方が、結果的には満足度が高くなります。
カードはあくまで「旅をより快適にする道具のひとつ」。
ライフスタイルに合わないカードに縛られるより、シンプルに“自分が楽しい旅をするため”に選ぶことが一番のマネーハックだと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
