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旅Vlogカメラの選び方|APS-C vs フルサイズ、初心者が本当に見るべきポイント

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こんにちは、かずです。

旅行系YouTuberに憧れて始めた旅Vlog。
最初の相棒は、手のひらサイズの Osmo Pocket 3 でした。

コンパクトで高画質。初心者でも扱いやすく、撮影のハードルをぐっと下げてくれました。
でも続けていくうちに、ミラーレスカメラに興味津々になり、そこで沸いた疑問。

「APS-Cやフルサイズって、実際どう違うの?」

そこで次に選んだのが、ZV-E10 II(APS-C) と α7C II(フルサイズ)。
それぞれを旅先で実際に使いながら、感じた違いを比較してみました。

この記事では、カタログスペックでは見えにくい、リアルな使い心地や向き不向きを初心者目線でお伝えします。

旅Vlogを始めたきっかけと最初の相棒

旅Vlogを始めたきっかけは、旅行系YouTuberへの憧れでした。

美しい映像、その人だからこそ切り取れる旅の景色。

「自分も、こんな風に旅の思い出を映像で残したい」と強く思いました。

だから最初からスマホではなく、本格的なカメラを使おうと決めていました。

Osmo Pocket 3で旅Vlogを始めた理由


とはいえ、当時の僕はカメラ初心者。何から選べばいいのか分からず、YouTubeのカメラレビュー動画や、Vlogの概要欄を片っ端からチェックしていきました。

その中で、よく登場していたのがこの2機種

  • DJI Osmo Pocket 3
  • Sony ZV-E10 II

そして最初に選んだのは、Osmo Pocket 3

手のひらサイズでジンバル内蔵のため、手ブレに強く、価格も比較的お手頃。
なにより「まずは続けられるか分からない…」という自分にとって、始めやすい一台でした。

その後、ミラーレスカメラの導入を考え始めたとき、気になったのがカメラの“センサーサイズ”という視点です。

センサーサイズって何?ざっくりと理解しましょう

カメラの比較になると、真っ先に言われるのがセンサーサイズです。

よく出てくるのが「APS-C」「フルサイズ」という言葉です。これはカメラ内部にある“センサー”の大きさの違いです。

出典:Sony公式HP

センサーとは、レンズから入った光を受け取り、写真や動画として記録する“カメラの目”のようなパーツです。

センサーが大きいほど多くの光を取り込めるため、暗い場所でもノイズが少なく綺麗に撮れる、背景が大きくボケるといった効果が得られます。

そしてよく言われるのが、APS-Cは「入門向け」、フルサイズは「本格派」です。

APS-C:初心者向けとされるサイズ。コンパクトかつ高画質で、価格も比較的手頃

フルサイズ:プロやハイアマチュアが使うことの多いサイズ。より広いダイナミックレンジやボケ感が得られ、“映画っぽい”画作りがしやすい

実際にフルサイズのほうが、

  • 背景がより大きくボケる
  • 暗所に強く、夜の映像も綺麗
  • ダイナミックレンジが広く、色の階調も豊か

といった“スペック上の優位性”があります。

ただし注意点として、センサーサイズが大きくなるほど、カメラ本体も大きく・重く・高価になる傾向があります。

APS-C機は価格で選ぶと落とし穴も

価格面から選んだのはAPS-Cセンサー搭載の「Sony ZV-E10 II」でした。

というのも、カメラって本当に高いんです。

例えば、ZV-E10 IIはレンズキットでも15万円前後。一方で、フルサイズ機の標準モデルは30万円以上するのが当たり前。初心者にとって、価格面でZV-E10 IIはかなり現実的な選択肢に見えました。

しかも、YouTubeで見かける作例も滑らかで綺麗。「これで十分じゃない?」と期待はどんどん高まりました。

ところが、

実際に使ってみると、「あれ、手ブレひどくない?」「暗所だと画質めちゃ落ちる…?」とガッカリする場面が続出。

あとから気づいたのですが、APS-C機の多くは手ブレ補正が電子式のみで、物理的な手ブレ補正(ボディ内手ブレ補正=IBIS)はありません。

しかも、電子補正を使うと画角がさらにクロップされて、映像はどんどん狭くなる。これがより手ブレを強調します。

さらに、APS-C機はフルサイズと比べて暗所耐性も劣ります。

当たり前ですが、YouTubeで紹介されている綺麗な作例の多くは

  • スキルの高いクリエイターが撮っている
  • ジンバルや複数のレンズを活用している
  • 編集で上手く補正している

という前提があります。

「これ1台でYouTuberっぽい映像が撮れる」と思っていた自分には、少しハードルが高すぎました。

α7C IIに乗り換えて分かったフルサイズの強み

その後、思い切って購入したのがフルサイズ機の「α7C II」でした。価格は高くなりましたが、「最初からこれにすればよかった」と思うほど満足できる一台でした。

  • ボディ内手ブレ補正(IBIS)搭載で、歩き撮影でも映像が安定
  • 電子補正との併用(アクティブ補正)が可能でさらに滑らかに
  • デュアルネイティブISOによる優れた暗所性能

Osmo Pocket 3のように雑に歩きながら撮ってもOKとは言えませんが、「見られる映像になる」安心感が格段に違います。

とくに初心者にとっては、「手ブレの少なさ」「暗所でのノイズの出にくさ」はすごく大きな安心材料です。

ここを軽視してしまうと、せっかく撮った旅の映像が「使えない素材」になってしまうこともあります。

APS-Cとフルサイズ、初心者はどう選ぶべき?

センサーサイズの違いは、「画質」より「使い勝手」に出る

ここまで使い比べて感じたのは、センサーサイズの違いは「画質」だけでなく、「使い勝手」に大きく影響するということ。

画質だけを見てカメラを選ぶと見落としがちなのが、

  • 撮影中のストレスの少なさ
  • 編集時の扱いやすさ
  • 持ち運びやすさ

といった“リアルな使用感”です。

特にフルサイズ機は、価格だけを見ると「高い」と感じがちですが、実はその価格には“画質”以外の価値も含まれています。

例えば、

  • ボディ内手ブレ補正(IBIS)が強力で、ブレにくい映像が撮れる
  • センサーの性能だけでなく、AFや色再現性、処理速度なども高い
  • 暗所でも安定した画質が得られ、編集耐性も高い

といった、使ってはじめてわかる違いが多くあります。

メーカー側は画質やスペックを強調しがちですが、実際に使う立場からすると、「安定してブレなく撮れるか」「色味が自然に出るか」「編集しやすいか」といった点が満足度を大きく左右します。

だからこそ初心者が意識すべきなのは、「自分にとって負担の少ないカメラ」「撮っていて楽しいと思えるカメラ」を選ぶことだと、僕は強く感じています。

まとめ:自分が「楽しく撮れる」カメラが一番

カメラ選びで一番大切なのは、「自分が満足できる撮影ができるかどうか」です。

手ブレの少なさや画質の良さももちろん重要ですが、どこかで妥協が必要になる場面もありますし、スキルの向上で補える部分もあります。そして、旅Vlogを続けるうちに、撮影スタイルやこだわるポイントも少しずつ変わっていきます。

旅は景色だけでなく、その場の空気感や感情も一緒に記録するものだと思っています。

だからこそ大切なのは、「撮っていて楽しい」と思えること。使いやすくてストレスの少ないカメラは、自然と旅の思い出を形にしてくれます。

これから旅Vlogを始めたいと思っている方が、「どれを選べばいいかわからない…」という迷いから一歩抜け出して、自分のスタイルに合った一台と出会えるきっかけになれば嬉しいです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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かずトリップ
かずトリップ
サラリーマンとして働く日々の合間に、カメラ片手に旅へ。
このブログでは、実際に訪れた宿や風景、愛用している旅アイテム、そして旅をもっと楽しむためのお金の工夫まで、リアルな体験をもとにお届けしています。
「旅に出たくなる」——そんな気持ちを呼び起こすような情報を、届けられたら嬉しいです。
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