カメラ本体よりレンズの方が重要!レンズで写真は変わる
こんにちは、かずです。
前回の記事では「動画用カメラの選び方」についてお話ししました。
ボディ選びがひと段落したら、次に気になるのはレンズ選びですよね。
実は写真や動画の見た目を最も大きく左右するのが“レンズ”です。
その理由は、『カメラは光を記録し、レンズが画を作る』からです。
センサーサイズによってボケや暗所性能が変わるのは事実ですが「見た目の変化」という意味では、レンズを変えた時のほうが体感として圧倒的に違いが出ます。
なぜレンズの方が見た目を左右するのか?

写真も動画も、光の入り口は必ずレンズです。
レンズが光をどう曲げ、どう整え、どう伝えるかによって、仕上がる映像の方向性が決まります。
一方でカメラ本体の役割は、受け取った光を記録すること。
ベースISOやセンサー性能も大事ですが、そもそもの光の質が低ければ、本体がいくら優秀でも仕上がりは限られてしまいます。
つまり、『レンズが絵を作り、カメラが保存する。』
この構造を理解すると「なぜレンズが大事なのか」がぐっと掴みやすくなります。
レンズが変わると“作品の表情”が変わる7つのポイント
初心者が特に違いを体感しやすいのは次の7つです。
| 変わるポイント | 内容 |
|---|---|
| ボケ | 背景の溶け方・柔らかさが別物に |
| 明るさ | 室内や夜で格段に差が出る |
| 立体感 | 被写体と背景の分離が良くなる |
| 色のり | 印象が濃く、鮮やかになる |
| コントラスト | 締まりのある画に |
| 周辺描写 | 端までシャキッと写るかどうか |
| 逆光耐性 | 太陽や照明の表現力が変わる |
同じカメラでも、レンズを変えるだけで
「これ本当に同じボディ!?」と感じるほどの差になります。
実際に、同じカメラでもレンズによって“色の出方”まで違うと感じることがありました。
例えば…
- 20mm F1.8の方が鮮やかでクリアに写る
- 16mm F1.8は少しコントラストが弱く見えた
この違いは、おそらく以下のレンズ設計によるものです。
- 超広角(16mm)は光学設計が複雑 → 色収差や歪曲の補正が難しい
- 20mmの方が設計に余裕があり、色再現を追い込みやすい
- レンズ構成枚数やガラス材の違いが透過率・色味に影響
もちろん動画ではLog撮影をしてカラー調整できますが、素材の時点で差があるのは確かです。
センサーの差より“F値の差”の方が体感インパクトは大きい
特に初心者が最初に驚くのはここです。
| レンズ | 体感の違い |
|---|---|
| F1.8(明るい単焦点) | 背景が大きくボケる/暗所でも明るい/立体感が出る |
| F3.5-5.6(一般的なズーム) | 背景があまりボケない/暗所に弱い/平面的になりやすい |
夜・室内・旅行先のVlogなどでは、
明るいレンズ = 画質の余裕
となり、スマホとの差が一気に出ます。
同じレンズでも、
F1.8(開放)とF11では背景の写りが大きく変わるので、ぜひ見比べてほしいポイントです。


初心者こそ「明るいレンズ」が良いかも
先ほど紹介したように、F値の違いだけで写真や動画の印象は大きく変わります。
もちろんズームできるF4通しのレンズでもある程度のボケは得られますが、最初の一本は “F1.4〜F2.8 などの明るい単焦点” を選ぶ方が圧倒的に満足度が高いと感じています。
僕もそうでしたが、初心者がカメラを買う理由の多くは、
「スマホには出せない絵を撮りたい」というモチベーションだと思います。
その点、明るいレンズはメリットが非常にシンプルで強いです。
明るいレンズが1本あるだけで変わること
明るい単焦点を手にするだけで…
- 撮って出しの時点で“作品感”が出る
└ F値が低いことで背景がとろけ、一気にプロっぽい見た目に - スマホとの違いを、初日から体感できる
└ ボケ量の差は、何より分かりやすいビフォーアフター - 写真も動画もワンランク上に見える
└ 淡い光や夜の撮影にも強く、「失敗のリスク」さえ減る
特に初心者のうちは、技術より先に 「撮れた写真に感動できるか」 の方がはるかに重要。
明るいレンズはその体験を最短距離でくれる道具です。
「レンズ体験」でカメラの楽しさが決まる
もし最初にキットレンズだけを使っていたら、「なんか…スマホとそこまで変わらなくない?」と感じてカメラを触らなくなるケースが本当に多いです。(←僕もこの沼を通りました)
逆に明るい単焦点から入ると、「うわ…こんなの撮れるの!?」と一発でハマります。
この “感動のスタートダッシュ” を作れるかどうかで、カメラの継続率は大きく変わります。
完全に僕の持論ですが、初心者こそ、明るいレンズから始めるべきです。
まとめ:ボディは土台、レンズが主役
スマホと違った良い写真や動画を撮りたい!
その答えに一番早く近づけてくれるのは、実はボディではなくレンズです。
センサーサイズを決めたなら、次は“光をデザインできるレンズ”を知ること。
次回の記事では、今回の続きとして「キットレンズはおすすめしない理由」について深掘りします。
せっかくカメラを買うなら、スマホと同じ絵で終わるのはもったいない。
レンズを知ることで、撮れる世界は一気に広がります。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
